◆きっか通信~94~2025.5
春祭り、お稚児さんの支度
昨年から描かせていただいている青海神社のお祭りの絵です。
今年は、お稚児様の準備をする葵幼稚園の子たちを描きました。
幼稚園の園児はうちの息子たちの頃よりぐっと減っていますが、お支度する先生やお母さんたちのご苦労や喜びは、今も変わらない様子。
目元とお口の紅が衣装の紅と呼び合って、とてもきれい。ずーっと描きたかった画題です。本当は大きな作品にもしたいのです。いずれ、また。
色紙に印刷されてお祭りの寄付者の方へお渡しいただけるとの事。ありがたいです。
◆きっか通信~93~2025.3
千羽鶴完成!
夏ごろから教室で折っていた千羽鶴、千羽揃わなくても「たくさん」でいいよね、と保険を掛けながら作っていましたが、なんとか完成。
アトリエの展示に来て下さった方が折ってくれたり。
教室の6年生が卒業するまでに上げられるので、ほっとしています。
春休みの日中に子どもたちと、加茂山のお不動様の祠に納めてくる予定です。
近年、千羽鶴上げてくれたり、お宮の前に立ち止まって頭下げたりしてるおばあちゃんがとんといなくなりました。
お堂にさがった鶴もすっかり色褪せていてさみしいので、色どりを上げてきたいと思います。
◆きっか通信~92~2024.12
今年をふりかえって
教室とギャラリーを始めて15年、勤め人を17年やりましたから、まだサラリーマンのほうが長いですが、
その後の生活も長くなったものです。
勤めていたころは、とにかく時間を売っている感じがしていました。
美術にかかわる仕事に絞ってからは、生活と自分のWORKと仕事とみんな一緒で、それはそれで疲れる時もありますが
時間は惜しみなく自分で使ってる感があります。
家族のために働く時間、絵を描くための時間、生活空間を整える時間、絵や工作を通して人と触れ合う時間。
なんて幸せなんだと、今実感しました。ありがたい。
社会情勢が不安定で、明日どうなるかもわからないなあぁと肌で感じます。
コロナ渦を経て、世知辛い世の中ほど、芸術、文化が人を下支えするとも学んだ気がします。
どんな世の中になっても前向きに生きれるよう、この仕事を続けて行きたいと思っています。
で、今年は落語鑑賞デビューしました。笑って過ごしたい。。
こんなところが、今年の振り返りです。
写真は今年のベストショット。あまり顔出しはしたくないアタシと、旦那、大地の芸術祭にて。(photo by むーさん)
◆きっか通信~91~2024.10
お世話になった先生のアトリエ
彫刻家の石塚基之先生のアトリエにお邪魔してきました。
3年前に先生がお亡くなりになってから毎年お彼岸に、好物のいちぢく煮たのを持ってお参りに伺っていました。あいにく今年は実の成りが遅くて行けないでいたところ、奥様からご連絡いただき「アトリエきれいにしたから見に来てね」とのこと。
先生のアトリエは彫刻家の作業場然としていて、上から光が降ってくる天井の高いお部屋。そこに、先生の作品が並んでいました。
つくづく、作品が残っているというだけで先生がいるみたいだ、と感じました。たくさんの自画像も残されているのでなおのこと。先生がいない感じがしません。
いい作品作って残してもらえったら、こうやって残るのだなあと感じ入りました。…はたしてアタシは作品として残れるのだろうか。
美術館的な利用はいまだ決めていないとのことですが、石塚先生の作品を一覧できる場所です。もし訪れてみたい方いらっしゃれば、私経由でご案内いたしますね。お声がけください。
◆きっか通信~90~2024.8
子どもの絵展終了、雑感など
16回目の子どもの絵展。ギャラリーを開いて、1番目の作品展が「子どもの絵」でした。
子どもたちの思い切りのいい線、色使いは、自然に気持ちのいい空気感を作ってくれます。大人になって知識がついて周りが気になると出せなくなる、勢いとか素直さとか、そういうのが出てるんだろうなと思います。
ならば、そんなものを捨てられたら、いい絵描けるんじゃない?
そればっかりがいいとは一概には言えませんが、「描けないから、描かない」という人には、まず自分を解放!できたらいいのにね、と思います。
そうでないなら、ひたすら技術を磨くかね。それにしても、子どものころのような好奇心、感動する心を持てたらもっといい表現ができる。きっと。
私は年に一度のこの展示で、自分自身を見直す機会としています。死ぬまで絵が描き続けられるように!
◆きっか通信~89~2024.6
猫展終了、寄付のことなど
2024猫展無事終了しました。今年も文化財保護、修復へ募金、売り上げの一部20490円を寄付させていただきました。今回は能登半島地震への寄付がありましたので、こちらへ。
能登の総持寺祖院を訪れ、前回の震災からようやく修復を終えたのです、と見せていただいたのが一昨年。また崩れてしまったとお聞きし、心を痛めていました。
最近は募金箱にと、寄付をしてくださる方が増えました。ありがたく、一年分をまとめて猫展後に文化財保護・芸術研究助成財団へ寄付しています。
画像はこの春に青海神社春季大祭用に描かせていただいた色紙です。加茂紙に描いたので印刷の際紙色まで再現するためご苦労だったとお聞きしました。
お祭りへ寄付された方の元へ届くということです。
寺社の文化を守り継ぐということは、宗教を越えて、日本人の心と、技術を残すことと思います。
日本は今教育でどんな人材を育てたいのでしょう。この国を支えてきた私たちの先祖は、みな自分で考えて物を作ってきました。その技術、心意気を伝える教育はされているでしょうか。
学校現場にもちょっとだけ携わっている身として常に心がざわざわしています。
余計な事も書きました。つたないwebページの片隅故にお許しの程。
◆きっか通信~88~2024.5
GENTEN 坂内君の展示
坂内辰徳氏は若干28歳。会社員の傍ら依頼を受けてイラストの仕事もしている。
彼とは幼いころから家族ぐるみのお付き合いがあり、うちの絵画教室の第一期生でもあります。
今回の展示は、秋に東京で予定している個展の前段として出身地加茂市での開催。自分の原点だからと、きっかの会場を選んでくれました。
会場内には当初から「ラフとか下図を展示したい」とのことで、ラフをいっぱいはれるスペースを作りました。掲示板のように。
鉛筆書きのアイデアスケッチには、彼の集中力と、発想力、楽しい熱量がいっぱい感じられます。
見た方から「初心に還るね」との感想も。同じく。私も新鮮な刺激をもらえました。
また、初めて展示にモニターを使用。逆光の展示にも耐えるのは新鮮な発見。イラストレーションへの若い人たちの興味の向きにも感心。
意識の持ち方、自分の固定観念、柔軟さへのシフト、様々なこと考えさせられました。
そして、ゴールデンウィークでの開催、帰省中だという若者が多数きてくれました。同窓会状態もあり、新しい出会いもあり、改めて若い人の集うことの大切さを感じます。
みんな都会に出て行ってしまうんだよね。。でも、、故郷を大切に、いつでも帰ってきてもらいたい。そんな地元を守るのもまた大切よね、と思いました。
◆きっか通信~87~2024.2
初めての冬の展示と、子どもの教室
初めての冬の展示はたいして宣伝もせず、お試しのつもりでおりました。それでも、ギャラリーマップをもって訪れてくださるお客様もいらっしゃって、ありがたいなぁとつくづく感謝しました。
雪もほとんどなく、いいのか悪いのか、この調子だと、冬も開けたほうが良さそうです。雪除けのない冬は、とても身を持て余します。
写真は、子どもたちの模写。モネ、ダビンチ、クレー、ゴッホ。
集中した子どもの絵には、学びがあります。見ている私に。この模写が子どもたちにとっても学びになってるといいな。
◆きっか通信~86~2023.12
こたつギャラリー”knit”展ご来場ありがとうございました。
今年最後の展示、こたつニットの会、終了しました。
二年に一度の会ですが、毎回得るものの多い会です。
ものづくりについて考えたり、ひいては人生について考えたり。一事が万事、繋がっているのだなあ、としみじみ。
こたつに入っておしゃべりしながらの、編み編み。井戸端や囲炉裏端って大事よね、とも思います。
◆きっか通信~85~2023.10
安田洋展ご来場ありがとうございました。
日本画家であり、熱心な美術講師である安田先生の個展。たくさんの教え子、そのご家族、先生の絵を愛してやまない方々。。多くの方においでいただきました。
先生のお話を伺い、画業への熱意、地域への思い、先生が発してきた熱量が、またひとから返ってくるんだなあと実感した次第です。
日本画独特の輪郭線を排した画面は、空気感が広くて、風を感じるよう。身近な風景だからすぐ画面に入れてしまう。
とても気持ちのいい空間でした。ご来場いただいた皆様、安田先生、ありがとうございました。
◆きっか通信~84~2023.8
酷暑の中の「子どもの絵展」
2023年、今まで経験したことのない暑い夏。照り返しが強い。。
小学校の絵日記で「25度、暑かった」と書いた覚えがあるので、今の34度がどれほどのものか考えるのも恐ろしいです。
私事で会場に居なりになれなかった初めての子どもの絵の会。でも、何もなくても冷房のない会場にずっとは居れなかったと思います。。
展示のほうは、今までで一番「額作品」が多い会でした。見ごたえもいつも通り。とても気持ちのいい会場、みなさまに楽しんでいただけたと思います(暑かったことを除けば!)
暑い中、色々先のことなど考えさせられる会でありました。
◆きっか通信~83~2023.6
あっという間に初夏
忙しない中で自分を取り戻す時間は大切。
新緑の水源地の景色は、近くのオアシスでした。
◆きっか通信~82~2023.4
今年の教室がスタートしました
4月になり、2023年度の教室がスタート。
夜の大人クラスも4年目になりました。
リフレッシュ教室を経てもっと描きたいと残ってくださった皆さん。指導者は大したことはしていないのに、ちゃんと上達を見せてくれています。
春一番のモティーフは、ミツハとアスパラガス。アスパラの紫と緑の微妙な取り合わせは、水彩絵の具にとってもあっている。
短い時間のスケッチですが、このまま作品としても見れるくらいの出来です。各々の個性も出ていて見ごたえがある。
形や色を無心に追う時間は、ほんとに無の時間。感じて、出す、繰り返し。試行錯誤もどこか無心で。この域に入ればずっと今後も絵が描けそうです。ライフワークとして。
子どもの教室は学年が上がり、顔ぶれも変わってきます。今年は新しい子がたくさん入ってくれて、定員オーバー気味です。
数年ぶりに年長さんクラス開設です。色々な子がいますが、今後が楽しみです。
◆きっか通信~81~2023.1
2023 今年もよろしくお願いします
今年の展示予定をupしました。
昨年からあとりえのinstagrumを開きました。Facebookだけでは伝わらない方への情報提供と、連絡手段のため。
PCベースのこのページ、スマホとかには対応していないので見てもらうことも少なくなっていると思われます、が、そこそこに更新しています(笑)
思えば、以前の職場でwebページを情報ツールとして使って事業をするとかやっていたころは、自治体のページすら普及していなかった。
HTMLでタグを書き込んでいたのがなんか懐かしい。。
「将来誰でも簡単にホームページをつくったりできるようになります」と、1千万円のどでかい画像編集機を持っていたセンターの人が言っていました。その時代が今なんですね。
時代に即したツールに対応しなくなってもこのページキープするかは後の話として、バーチャルな時代だからこその「リアル」にふれる場としてギャラリーは大事と思っています。
そんな気概を持っていることを確認しつつ、ゆるりとあとりえ続けたいと思います。
今年もよろしくお願いします。
写真は、昨年末に教室の子どもたちと作ったフィギュア。干支の兎とか。丁寧にゆっくり仕事をすることも教えていきたいと思います。